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SMECアイ−診断士の視点−ESSAY

みんなで行く技術
                                      KO


アフリカのことわざ

 If you want to go fast , go alone .
 If you want to go far , go together .
 「早く行きたければひとりで行け、遠くに行きたければみんなで行け」
 私が仕事をする上で信じ、強く実感している言葉です。アフリカのことわざだそうです。ノーベル平和賞のアル・ゴア氏が気候変動問題への解決を説く中で、また岸田前首相が所信表明演説の中で引用したことで知られています。私は在る俳優さんが新聞に寄せた短いエッセイで知りました。解釈は様々ですが、「多様な人々と協働することによって、一人で行きつくところより予想を超えたはるかに遠いところ(大きな成果)に行きつくことだ」と考えます。

みんなで行くこと

 アル・ゴア氏の引用した気候変動問題は一国が解決に向かって動いても成果があげられない大きな問題です。早く行く必要もありそうですが、かなり遠くまで行かないと問題解決になりそうにありません。企業の中でも、立場、経験、知識が異なる様々な人が知恵を出し合い、行動すると一人では考えもできなかった素晴らしい成果に行きつくことがあります。私も小さいながらも何度か経験することがありました。

みんなで行く技術

ところで「みんなで行く」と簡単に言いますが、「みんなで行く」はなかなか難しいものです。気候変動問題も残念ながら「みんなで行く」ことの難しさばかりが報告されます。世界で運用するのは難しいかもしれませんが、企業の中で「みんなで行く」を実現するためには、いくつか技術があるようです。私が推薦する「みんなで行く」技術は「ファシリテーション」です。

みんなで行く技術としてのファシリテーション

 「ファシリテーション」とは、会議をファシリテート(促進する)技術のことです。例えば、@参加者の前にホワイトボードを置き、出てきた意見をすべて書き出します。ここで大事なことは「すべてを書き出すこと」です。どんな小さな意見も書き出します。だれの意見かはわからなくなり、みんながホワイトボードの方、つまり同じ方向を向かって話をし出します。A拡散と収束を意識して、拡散の時はお互いの意見を批判せず、多様な意見を推奨します。出てきた意見を一つずつ役職が高い人が講評してつぶしていては、ひとりで行くことになります。
 ファシリテーションは立場、経験、知識が異なる様々な人が知恵を出し合うことを徹底して大切にする技術です。ここでファシリテーションのすべてをお伝えすることはできませんが、「みんなで行く」ための技術があることをぜひ知ってください。遠くまで行くこと(大きな成果)が必要であれば。



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